tokusa

臓器移植法のA案が衆議院で賛成多数で可決されました。僕は素直に良かったとおもいました。幼い子供が移植が必要なために多額の費用を工面して、体力の少ない身体で海外へ行くニュースが流れる度にいつまでこの法案を棚上げしとくのだろうと思っていました。しかし、この問題には脳死の問題が付いて回ります。人の死をきめなくてはいけません。僕はこのことがどういうことか、本当に分かっていなかったと思い知らされました。一段上から眺めていただけだったなと。　　

臓器を提供してもらう方々にしか目が向いてなかったです。提供する側。幼い子供から内臓を取り出されるがわ。　人工呼吸器をつけてさえいれば、背も伸びるし爪も髪の毛も伸びてくる。ネットのニュースで（みなさま読まれているとは思いますが）自発呼吸以外の項目が脳死と判定されている子供の親が『この子は“延命”ではなく“生きている”』と言いました。

今、正直僕には分かりません。冒頭の良かったという感想は撤回します。

もし目の前に移植で助かる子供がいれば、全力で助けたい。もちろん移植法の参院での可決を強く望むと思います。しかし、脳死と判定されてからも成長しつづける子供が目の前にいた場合、そしてその子に希望を持っている場合、おそらくこの法案は僕にとって脅威になるとおもいます。